2003年クリスマスに読みたいロマンス洋書

2003/12/25
ロマンス洋書プロジェクト

みなさん、お待たせしました! Graded Readers(GR)や児童書もいいけどもっと大人の本を読みたいというタドキストの方にロマンス洋書を紹介します。今回はロマンス洋書だけでなく、ウォーミングアップ用に恋愛に関するハウツー本もあわせて紹介します。

◇ロマンス洋書ってどれくらいのレベル?
いくつかのロマンス洋書を眺めてみたのですが、どれも分厚い、そして難しそうなものが多いのでSSSのYLに習い、ロマンス洋書をよみやすさ(YL)でレベル分けしてみました。よみやすさは書評者の主観的なものですのでご了承ください。

-YL5以下(ロマンス洋書初心者向け)
100万語を過ぎて、キリン読みしてみたい方に

-YL5〜7以下(ロマンス洋書中級者向け)
200〜300万語を読んで、児童書、シドニーシェルダンだけでなくロマンス洋書にも挑戦してみたい方に

-YL7〜(ロマンス洋書上級者向け)

  400万語以上読んで、いろんな本を読んでみたい方に

◇語彙について
 GRや児童書では出てこない語彙がたくさん出てきますが、繰り返し使われることが多いので気にせずに読み飛ばしましょう。TissueやHipなどの単語が面白い使われ方をしています。
いろんな発見ができるのもロマンス洋書の魅力です。

◇ロマンス洋書プロジェクトについて
ミルポワ/トオルの共同発起のもと、職人さん、みちるさん、静流さん、Romieさん、太陽王さん、DAWNさん、MRKさん、Sweetさん、道化師さん、ハーウェルさん、遠子さん、Elaineさんに協力いただきました。

1 YL5以下(ロマンス初心者向け)

読みやすさレベル:YL5程度
書名:Lady Sophia's Lover 
著者名:Lisa Kleypas

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0380811065/sss-22/
総単語数:91000語
おすすめ度:☆☆☆☆☆
レビュー:
没落してしまった子爵の娘・ソフィアは、弟を死に至らしめたキャノン(治安判事)にアシスタント兼メイドとして近づきます。キャノンを誘惑し、自分とのスキャンダルで彼の社会的抹殺をはたそうとしますが、
彼の人となりを知るうちに、どんどん惹かれていく自分を抑えることができません。そしてキャノンもまた・・・・。ふたりのラブ・ストーリーが主軸ですが、弟の死の謎などもあってあきずに読めました。わからない単語などたくさんでてきましたが文章が平易なのでLV3〜4の私でも投げずに読めました。(ハーウェル)

読みやすさレベル:YL5程度
書名:The Claiming of sleeping beauty 
著者名:A.N. Roquelaure (Anne Rice)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0452281423/sss-22/ 
総単語数:87,000語
おすすめ度:☆☆☆☆
レビュー:
「王子様の名前はPrince、お姫様の名前はBeauty。
ごく普通の眠り姫だった姫は、ごく普通に呪いをかけられ、ごく普通に王子様によって100年の眠りから助け出されました。ただひとつ違っていたのは、王子様はサドだったのです」簡単に言っちゃえば『眠れる森の美女』のパロディです。本書は3部作の第1部にあたります。Beautyの試練はいったいいつまで続くのでしょうか・・・。日本語訳『眠り姫、官能の旅立ち スリーピング・ビューティ〈1〉』も文庫で出版されています。3部作すべて翻訳されています。(ミルポワ)

読みやすさレベル:YL4.5程度
書名:Dying to Please 
著者名:Linda Howard

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/034543409/sss-22/
総単語数:110,000語
おすすめ度:☆☆☆☆☆
レビュー:
主人公のSarahは若く美しい女執事兼ボディ・ガード。引退した老判事の家に住み込みで勤務しています。強盗をたったひとりで退治したニュースがテレビで放映された時から、彼女の周囲では不気味な事件が起こり始め、ついには殺人事件が引き起こされます。強いヒロインのお相手は、強盗・殺人事件を担当したマッチョな刑事さん。妻に裏切られ離婚した経歴がある刑事さんは女性不信に陥っていて、なかなか自分の気持ちに気づきません。やがてお互いに少しずつ惹かれあい、ついには恋人同士になるのですが、さらなる殺人事件が2人を待ち受けています。犯人は誰? そして犯人の目的は?
非常に平易な文章で描かれています。また事件も次々に起こるので、退屈せずに読むことができます。
ラスト20ページは怒濤のトンデモ展開で、ページをめくる手を止めることが出来ませんでした。
B級のエンタテインメントを楽しみたい人にうってつけです。(ミルポワ)

読みやすさレベル:YL4〜5
書名:SEX ED. 
著者名:Dr.Miriam Stoppard

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0751304387/sss-22/
総単語数:15,000語
おすすめ度:☆☆☆
レビュー:
性に目覚めてきたティーンズ向けの総合的な性教育本。至ってまじめ。非常に詳しいイラスト入り。
異性との出会い、男の子の気持ち、女の子の気持ち、断り方、体のしくみ、別れ、避妊、妊娠、などなど、ていねいに解説。(やさしい触り方まで具体的に書いてある)
でも、こんな本読んでる子はなかなか実践する機会がないだろうな〜
実践する機会が多い子は、こんな本読まないだろうな〜
ということで、中身は充実しているが、たぶんあまり役立てられない本(静流)

読みやすさレベル:YL4程度
書名:Kissing The Complete Guide 
著者名:Tamar Schreibman

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0689833296/sss-22/
総単語数:20,000語
おすすめ度:☆☆☆
レビュー:
ティーンの女の子向け。キスのガイド本です。日本でもこのような本はあるんでしょうね。投稿体験談をメインに据え、多少の周辺知識(トリビア)や、医学的なちょい知識、あるいはフレンチキスなどの先進技術、はたまた星占いによるボーイフレンドのキス占いなど。ただし、この本の魅力はやはり体験談にあります。いろいろな(ファースト)キスが一般人やスターの独白形式で載っています。これが妙にリアリティがあります。8歳のトム・クルーズは、姉さんとその友達のキスの練習台にされたんだそうな。うーむ。一般人のはそれに比べて、標準的です。スケートにデートに行った帰り道、森の中でキスしたとかね。そういう独白がえんえん続き、なんだかもうろうとしてくる一冊です。(太陽王)

2 YL5〜7以下(ロマンス中級者向け)

読みやすさレベル: YL 6程度
書名: Lawless 
著者名: Nora Roberts

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0373835922/sss-22/
総単語数: 67,000
おすすめ度: ☆☆☆☆
レビュー:
1875年、東部で教育を受けたSarahは、西部で成功したという父親と暮らそうと期待に胸膨らませてアリゾナ準州へとやって来た。ところが、待ち受けていたのは不遇に終わった父親の死、西部での厳しい生活、そしてアパッチ族の血を引く孤独なガンマンJake Redmanとの出会いだった・・・。
以前読んだ同作者の"Daring to Dream"と比べると、かなり読みやすい英語で書かれていると思います。総語数も少ないし。西部開拓時代ものを読み慣れている方なら、レベル5ぐらいでもいけそうです。
あと、舞台設定からか、ain'tやThat don'tといった英語がけっこう出てきます。
ラブシーンはあるけれど、数少なく、描写も過激さはないので、それだけを目的に読むと肩透かしをくらうかも?血生臭いシーンもあるけれど、読み終えてみるとハートウォーミングな印象の本でした。(遠子)

読みやすさレベル:YL7程度
書名:How to Lose a Guy in 10 Days 
著者名:Michele Alexander

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0553380079/sss-22/
総単語数:1100
おすすめ度:☆☆☆☆
レビュー:
ひとことで説明すると「10分で読めるレベル7の大人向け絵本」です。
総語数1100語は、11000語の間違いではありません。まるで、子供の落書きのような下手な絵が1ページに1つ必ず入っています。そして、その下にごく短い文章が2、3。さながらORTのようです。(イラストは白黒ですが) ストーリーは、ある男女の出会いで始まって、次の日からのああした、こうしたが続きます。主人公の女の子が取る行動は、端から見れば滑稽にも見えるのですが、胸に手をあてて考えてみると、自分もやっていそうなことばかり?!だから、lose a guy in 10 daysになるのだーと反省しきりでした。
分厚いPBに疲れたけれど、児童書の気分ではない。そんなときの息抜きにもぴったりです。一語分からないと、オチが分からなかったりして、全部を理解するのはかなり英語力が必要なのかもしれません。が、分からない部分は、へなちょこなイラストと、皆さんの個人的経験からカバーできると思います。(Elaine)

読みやすさレベル:YL 7程度
書名:Neurotica 
著者名:Sue Margolis

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0553581066/sss-22
総単語数:109000語
おすすめ度:☆☆☆☆
レビュー:
いきなり男性が裸でバスルームの鏡に自分の大事なところを写してるところから始まります(^-^;) が、別にここからえっちなシーンになるわけではなく、彼は自分が睾丸の癌ではないか?と心配しているんです。これだけでなくありとあらゆる病気を心配する夫、そのため夫婦はセックスレス。 で、嫁(主人公)は他の男性を探すことにする。病気マニアの夫に始まり、主人公の周りはタイトル通り神経症的な人たちやセックスがらみのトラブルを抱えた人ばかりで、しかも、また妙にマヌケなトラブルが多くて(^-^;)
セクシーなブリジットジョーンズの日記という売り文句は結構当たってるかも。セクシーシーンは女性に向けて書いている印象を受けました。なので、男性が読むとあまり面白くないかも知れません。(Sweetさん)

読みやすさレベル:YL6程度
書名:You Know you love me, Gossip Girl novel 
著者名:Cecily von Ziegesar

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0316911488/sss-22
総単語数:56000語
おすすめ度:☆☆☆
レビュー:
過激といってもほとんどはしゃべりの部分だけ。せいぜい過激で面白かったのはインタビューの場面。
Blairは大事な大学の面接に遅れそうな状態で必死でやっと間に合ったはいいが、完全にキレた状態。
なぜ、ここに入りたいかという質問の一つがこれ--父親もここの卒業生なの。ここでやめとけば良いのに、彼はゲイなの。と言ってしまったり、あわてて、でも在学生の頃はそうじゃなかったのといらぬ良いわけをしたり。最近何か良い本をよみましたかという質問に、読んでいない。最近めちゃくちゃなの。っと愚痴をいいまくる。その愚痴がまた、恋人のために盗みまで働いてプレゼントしてあげたのにありがとうさえ言ってもらえないの。こんなこと面接官に言ってしまうんです。そしてやばいと思った彼女が最後に出た行動。なんと面接官にキスしちゃうんですね〜。(DAWN)

読みやすさレベル:YL 7程度
書名: The Best American Erotica2003
著者名:編者 Susie Bright

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/074322261X/sss-22
総単語数:100.000語
おすすめ度:☆☆☆
レビュー:
一口にポルノ小説短編集と言うものの、そのイメージに収まりきれない様々な内容の話がつまった短編集です。いわゆるストレートに「濡れ場」を話の中心に据えた話も在りますが、どちらかというとSEX、いやもっと広く性にまつわるエピソードであると言うことだけが、唯一の共通項の23人の作家による23の話が集められています。私達が一般的に想定する「普通の18禁小説」を素直に描いているのが a boy meets a girlではなく、a man meets a boyな内容のゲイ小説だったりと、とにかくひねりが効いた話が殆どです。
と、言うわけなので、作品の描いているポイントが読んでいる自分のストライクゾーンにヒットすれば、その一編は楽しく読めると思います。英語の読みやすさは、作品によりますが、短編であり描かれている内容のポイントが掴めない話は読み難いです。とにかく、18禁的興奮よりも、「性」だけに限っても、これだけの多様さを含めないと、アンソロジーが編めないアメリカ社会の複雑さ、多彩さを感じた本でした。(道化師)

読みやすさレベル:YL5〜5.5
書名:Black Feathers 
著者名:Cecilia Tan

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0060985011/sss-22/
総単語数:87,000
おすすめ度:☆☆☆+1/2
レビュー:
20編以上のお話が収録されています。意欲的に作品を書こうと色々なシチュエーションを考えた様子が伺えるが、大成功とはいかなかったと思います。バイクとレザージャケットがお好きな様子です。
印象に残っている話は、
1.サイバーセックス。そう言えばこの手の話は出てきてもいいのではないかと思うけど、コンピューターの危機管理みたいな本で一度読んだきりの話題だったので、新鮮でした。
2.求職中の女性が、面接中にことに及んでいく話(シーン)。ゲラゲラと笑いました。
3.血と暴力に飢えたセックスしかしない男の話。でもこれは幼少の頃のトラウマ、父親からの刷り込みが引き起こしていたのが原因らしく、ポルノ小説じゃないものを感じました。(職人)

読みやすさレベル:YL7程度
書名:Slightly Single 
著者名:Wendy Markham

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0373250134/sss-22
総単語数:96900語
おすすめ度:☆☆☆
レビュー:
舞台は現代のNY。Traceyの一人称で書かれている小説です。Traceyはごく普通の女性。彼女の夢は彼氏のWillがスター俳優になり、結婚して子供を育て、幸せな家庭を持つこと。Willが夏の公演まわりで
3カ月も離れてしまう。彼の滞在先の近くに一緒に行きたい・・・。さてTraceyはどうするのか。
帯をつけるなら「共感して、ちょっと泣いて、元気になる本」でしょうか?唯川恵さんや狗飼恭子さんといった女性作家のカジュアルな恋愛小説が好きな方なら、楽しんで読めると思います。
一人称の軽めの文体なのだけど、内容はちょっとシリアスかな。NYの街の雰囲気がたくさん伝わっているようなところが素敵でした。(みちる)

3 YL7〜(ロマンス上級者向け)

読みやすさレベル:YL 8程度
書名:Cooking up a Storm
著者名:Emma Holl
y
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0352336862/sss-22
総単語数:87000
おすすめ度:☆☆☆☆☆
レビュー:
冒頭 Abby が黒の革ビキニとブーツ姿で登場します。彼氏の求めに応じて着用し、常より激しい二人でしたが、Abby の好みには合わなかったようです。彼はふられてしまいました。Storm は LA のシェフ。
女性視点と男性視点が切り替わるので、男性が読んでも面白いのではないでしょうか。章が変わって休憩だーと思うと、またはじまるので、意識的に休憩をとりながら読んでください(笑)。(Romie)

読みやすさレベル:YL9〜9.9
書名:Fanny Hill Memoirs of a Woman of Pleasure
著者名:John Cleland

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0140432493/sss-22
総単語数:82000
おすすめ度:☆☆☆☆
レビュー:
大変難しかったです。これはどうやら1749年に出版されたものの無削除、無修正(?)版らしく、単語の綴りが今とは違っているものもありますし、言い回しもかなり今とは違うようで、慣れるまではかなりしんどかったです。表現はかなり文学的(と言っていいのだろうか?)で、遠まわしな表現が多いです。昔のポルノ小説、というより谷崎のエロティックな作品みたいな感じ?
ストーリーは田舎から出てきて騙されて娼婦として働くこととなった女性の告白で進んでいきます。(騙されたといっても悲壮感はないのでご安心を!(Sweet)

読みやすさレベル:YL7.5程度
書名:Secrets of a Perfect Night
著者名:Stephanie Laurens & Victoria Alexander & Rachel Gibson

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0380818051/sss-22
総単語数:90000語
おすすめ度:☆☆☆
レビュー:
この作品は三作入っているのですが、どれも12月から1月くらいまでの間の恋人たちの再会のロマンスものです。
一作目は19世紀。親の決めた結婚相手として出会った二人。16才の女の子と32才の男。ところが男の方が結婚はいやだと離れて時が経ち、プレイボーイの悪名高い男が40才のある雪の日、凍えそうになった後に駆け込んだ屋敷に彼女が・・・。YLは8くらいでしょうか。
二作目も19世紀。まだ少年少女といってもいいくらいの二人がアメリカへの駆け落ちを決意するが、少女の父にじゃまされ、二人は離ればなれに。彼に置いて行かれたと思った彼女はなぐさめてくれた男性と結婚する。その十年後夫が亡くなり、彼女ははじめて二人の駆け落ちを父親がじゃましたのだという事実を知る。そしてアメリカに一人渡った彼が帰ってきて・・・。これは、ロマンス〜という感じではあるのですが、登場人物の心具合がそれなりに面白かったです。一作目よりは読みやすかったです。YL7.5くらいかな。
三作目は現代。小さい頃からの幼なじみのような恋人のような二人だったが、女の子が他の男の子とダンスに行く約束をして、二人はバラバラに。そして二人が30才の頃、同窓会で再会する。男は大金持ちで格好いい男性に・・・。舞台が現代ということもあって、一番読みやすかったです。YLは7くらいだと思います。私は、ロマンス読みでもないので、はいはい。と読んでしまい点数が低いのですが、「昔の恋人が、格好良くお金持ちになって帰ってきて、いろいろ他の女とつきあったけど、君が一番。」というような話が好きな方なら、今の季節にあっていますし、安心して楽しんで読めるのではないかと思います。(みちる)

読みやすさレベル:YL 8程度
書名:Mr. Perfect
著者名:Linda Howard

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0671027573/sss-22
総単語数:90000
おすすめ度:☆☆☆☆
レビュー:
理想の男性についての項目を率直に数え上げれば、ナニの長さの話もでてきます。男性の反発や社会の反応に大慌て。なるほどねーと読むうちに気がつけば 120頁。セクシーな場面までが長いですが、その後は噂どおり濃厚です。殺人事件が起きてからは、さくさく読めます。電話しながらいたすところが、こらって感じ(笑)。ロマンス小説としてはピカイチです。(Romie)

読みやすさレベル:YL 8程度
書名:Best Women's Erotica 03 編者名:Marcy Sheiner
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1573441600/sss-22
総単語数:60000
おすすめ度:☆☆☆
レビュー:
2001から2002までに出版された雑誌や他の短編集の中から、女性作家によるポルノ小説の選りすぐり
21編を選んで一冊にまとめたもの。一つの作品が4ページから20ぺージ。紙面は見やすいが、英語は難しい。比喩が多く、修辞的な言い回しが好んで使われているせいと考える。表現がストレートではないことや、設定もそれほど奇抜ではないので嫌悪感は少ない。またストーリーのあるものや、ロマンティックな雰囲気のあるものもあり、読む楽しみはある。21編もあれば、好きな作品の一つにも出会えようというもの。(MRK)